目次
トレーダーによって様々なトレードスタイルがあります。
何を重視し、どの期間でどのような手法でどれくらいの利益を狙うのか。
トレードスタイルについて説明したいと思います。
相場へのアプローチ方法
トレードといっても全て自身で売り買いをしなければならないわけではありません。
優秀なEAを選びそこに投資する。優秀な人にトレードを任せる。
これらも立派なトレーダーです。相場で利益を得るわけですからね。
アプローチ方法の大まかな種類をご紹介します。
裁量
自身でチャートを見てトレードをするスタイルです。
一番トレード能力が付き、そしてトレード能力が必要なスタイルでもあります。
FXを経験したことがないという人はおそらくここから始める方がほとんどでしょう。
メリット
自分の判断で売り買いできる
能力があれば大きな利益をあげる事ができる。
相場を判断する力がつく
デメリット
能力が一定以上ないと稼ぎ続ける事が難しい
メンタルが大きく影響してしまう
内容によっては決済までチャートを見続けなければならない
自動売買 EA
MT4という取引ツールで使用される自動売買ソフトの事をEA(エキスパート・アドバイザー)という。
初心者の方が利益を上げる一番の近道。どんなEAを選ぶのかによって利益内容は変わるが、
過去10年分ほどデータを分析しているので利益を得られる確率は高い。
EAによってロジック(手法)が違うので別々のEAを同時に動かすことにより、一つのロジックで負けてもそれを他のEAでカバーすることができる。
メリット
チャートに張り付く必要がない
初心者でも利益を得やすい
複数台導入することによりリスクを抑えることができる
デメリット
費用がある程度かかる(無料の物もあるが購入の場合1万円~5万円が一般的)
ロジックが不明なので不安感を感じる人もいる
はずれのEAもある
サインツール
チャートに売買するタイミングを教えてくれるツールを導入し自身で取引する。
自動売買や裁量と違う点は、自動ではない、自身の判断だけでトレードできないという点である。
メリット
売買の判断に迷わない
初心者でも一定の水準を保ったトレードができる
トレードするタイミングを好きに決められる
デメリット
メンタルが絡むとサイン通りにトレードすることが意外と難しい
サイン系ツールは詐欺商材が多い
サインが出るまでトレードできない
内容によっては自身の裁量が必要になってくる
コピートレード ミラートレード
コピートレードとはミラートレードと呼ばれたり、ソーシャルトレードと呼ばれることもありますが全て同じ意味です。
自動売買に似ていて自動で取引されます。違う点はEAが動いているわけではないということ。
利益を上げているトレーダーの取引をそのままコピーして取引されます。
常勝トレーダーAさんが買いを注文したら同じ注文が自身の口座にもはいります。
メリット
チャートに張り付く必要がない
勝てているトレーダーの取引が見れる
デメリット
本当に勝てているトレーダーかどうか見極める必要がある
導入にコストがかかる可能性がある
プロトレーダーでも負けることがある
自分で判断できない
判断材料
トレードの判断材料は大きく分けて2つ
テクニカル分析
ファンダメンタル取引
この2つに分類されます。
簡単に言うとテクニカル分析とはチャートを見て値動きを予測するのに対し、ファンダメンタル分析は世界経済の状態を分析しながら現在の価格が安いか高いか、もしくはこれから通貨価値が上がるか下がるかを予測するスタイルです。
筆者はテクニカル分析を推奨します。何故ならファンダメンタル分析は専門家ですら予測しきれないからです。
原油や株価、要人発言など様々な事から分析しなければなりません。かなり難しいと思います。
トレーダーによってはファンダメンタルで上がる可能性が高いなと予測し、テクニカル分析でタイミングを計りエントリーする
方もいるようです。ミックス型ですね。
テクニカルを学び、その後ファンダメンタルも取り入れていく方がいいかもしれません。
期間毎に違うスタイル
主にトレードスタイルというとこの期間を表現することが多いです。トレーダーと聞くとパソコンに張り付いてずっと取引し続けている姿を想像されるかもしれませんがそんな事はありません。
ポジションを持った後、来月には上がっているだろうとパソコンを閉じる人だっています。
自分のトレードスタイルを知り、他のトレーダーのトレードスタイルを知ることはとても重要です。
スキャルピング
主に5~10PIPSほどの利益を狙い短時間の取引を繰り返すスタイル
1日に10回近く取引をしたりする。
利益幅が小さく複数回取引するのでスプレッドが非常に重要になってくる。
トレード能力が大きく問われ、月間にするとかなり利益がでるか大きく負け越す。ハイリスクハイリターンなトレードスタイル。
ただし一回のトレードの利益や損失は少ないので初心者の方が始めやすい取引スタイルでもある。1日の負けの金額を決め、数日負け越すようならデモトレードに戻って手法を見直すのがいいだろう。
デイトレード
スキャルピングよりも取引回数が少なく、1日の内に決済して翌日にポジションを持ち越さないスタイル。
1日の内に1~3回程度の取引を行い、通貨にもよるが10~30PIPS程の利益を狙っていく。
デイトレーダーという言葉があるぐらいよく知られたトレードスタイルであり、スキャルピングほどの能力も必要ないので初心者には1番おすすめ。
スイングトレード
2日~1週間程度様子を見ながら取引をするスタイル。相場の小さな動きに惑わされることなく素直な動きを追うことができる。
基本的にチャートは時間軸が短いほど分かりにくい動きをするのでこれぐらいの長さでトレードをしていると勝率は高くなってくる。ただし1回の利益損失どちらも大きく、また取引回数が少ないのでFX初心者には少し向いていないかもしれない。
長期運用
数か月~年単位で運用する取引。1000PIPS以上の利益がのることもあり、またスワップポイントでの利益も狙える。
ファンダメンタル分析などで上昇傾向、下降傾向などを分析し取引されたりする。
初心者向けではないが思惑があればこのスタイルを活用してもいいだろう。
まとめ
簡単にトレードスタイルと言っても分類される項目は色々あります。多くの方が裁量で取引されると思いますが自分のトレードスタイル以外の人がどのような思惑で取引しているかを知っておく事も重要だと思います。
初心者の方は自分のトレードスタイルを見つめ見直し自分に合ったトレードスタイルを探してみてください。